アーゴス通信

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カテゴリ:アーゴスの事( 2 )


2016年 05月 19日

1か月が経ってから。

  地震後1か月が経ちました。お客様から地震後の感想をまとめて~と言っていただける事が多く・・・ちょうど観光協会からもレポート的な物を・・・とお話しいただきましたので、まずはそのレポート的な物を↓↓に書きます。


 4月15日25時25分、湯布院町を震源とする地震がおこりました。(この日は熊本が震源地と発表されていましたが、のちに熊本の数秒後のは湯布院が震源地の地震だったと変更に)
震度6弱、イベントの為、通常よりも早起きする為にぐっすりと就寝中に、突然携帯電話エリアメールブザー、そして直後の横揺れ。数秒後、その揺れは命の危険を感じる激しい縦揺れに変わりました。
夫婦でそれぞれ子供を抱え、棚が倒れ物が散乱する中、外に出、車に入りました。
寝ぼけている暇などないほどの恐ろしさ、「ゴーー」と響く音と共に強い揺れが繰り返されます。
生まれて初めての経験に戸惑いながらも、余震の合間に貴重品・毛布・コート等を取りに行き、何が起こっているのか情報を集めます。
お店の上に住むスタッフ(トミー)からも無事だと連絡があり、お店もすごく気になるので行くことに。
途中道路も地割れしているし、町内の普通ではない様子に震度6の威力・凄まじさを感じ震えました。

お店周辺も真っ暗だったので、とりあえず明るくなるまでお店の駐車場で待機する事にしました。
怖がっていた子供たちですが、少し安心したのか寝息を立て始めました。
長い夜でしたが、電気も復旧し、朝が来て、置いてきた犬や家の事が気になっていたので一度家に戻る事にしました。お店にあったパンを切り、地区の公民館に顔を出します。

余震で軋む家よりもまずはお店の片づけをする事にし、地区の公民館か小学校か悩みましたが、お店への近さと子供たちの事を考え、小学校に避難させてもらう事に決めました。
小学校には3階まで(廊下にも)たくさんの人。お客様にも多くお会い出来、互いの無事を喜びあいます。
テレビ局も多く来ており、「被災者」の自分達を少し不思議な気持ちで見ていました。

家は水道も温泉も止まっていますが、お店は(飲めないけれど)水も出ますし、機械の異常もなさそうです。
余震の度に外に飛び出ながら、片づけを進めました。

避難所では、皆繰り返し起こる余震に怯えながらも、互いに励ましあって労わりあっていました。
そして、皆が得意な分野で力を発揮し(マッサージ・子供のお世話・お掃除・力仕事等)辛いだけかと思っていた避難所には、「思いやり」の小さなお花がどんどん咲いているように感じました。
そして、やっぱり私たちはパンを焼くことしか出来ません。
次の日隣の教室に避難していた「こちょぱん」真由美さんにお声をおかけして、一緒にパンを焼く事にしました。(こちょぱんさんは、オーブンの調子が不安だと言われていたので)
イベント予定でしたので、仕込みも大量にしていました。
この日すぐにパンを焼けた事は、非日常の中、日常に戻れた気がして、自分たちの心の安定にもすごく良かったと思います。
避難所に差し入れたのですが、パンを召しあがって下さった方からも「いつもと同じ味のパンを食べる事が出来てすごくホッとした」と言っていただけました。
自分たちも食べてみて、手作りの物だけが持つ力強さのような「気」を感じられて、元気が湧いてきました。

避難所には1週間・車中泊2日間、怖いけれど家で寝てみて・・・と少しずつ生活を元に戻し、お店も早めに再開させました。
「心配やったんよ!」というお言葉と共に、お客様も多くいらして下さっています。
そしてとても驚いたのは、盆地内での被害と恐さのレベルが違いすぎる事です。
町内皆同じ気持ちだろう・・・とお話ししていると、私達よりもっともっと怖い思いをしている方もおられ(避難所では、もう家に住めなくなった方もいらっしゃいますし、お友達も何人か家が壊れています・・・。)一方では「全然大丈夫だったよー。」とおっしゃる方も割といらっしゃる事。
温度差がありすぎる事に気づき、とてもびっくりしています。

なので、ここからの湯布院の課題は、観光地としての以前の賑わいを取り戻す事と同時に、この温度差を実感し、忘れずにいく事だと思います。
元気を出せるところから頑張るしかないという観光地だからこその素早い復活、この地ならではの心意気を大事にしながら、地震前と後で全く生活が変わってしまった方々の「痛み」を少しずつ癒していける様に・・・。

今回の地震で、素晴らしいと改めて感じられたのが「温泉の力」ですが、それ以上に感じたのは町内の皆様の心の底からの「温かい気持ち」です。
今までは「湯布院って何があるの?」と聞かれると、「温泉。うーーん、あとは金鱗湖・・・かな?」と切れの悪い返答をしていましたが、今は「温泉と人だね。どっちもすごくあたたかいよ!」と大きな声で答えます。

人は忘れやすい生き物だけど、そして終息に向かっている湯布院の余震状況ですが、今回の1か月で感じた気持ちは忘れずに、終わらせずに、一歩一歩進んでいこうと思います。
そして、「備えあれば憂いなし」。物も気持ちも備えながら、A:GOSSEらしく「楽しくおいしい」お店作りを続けていこうと思います。


そのまま書くのはどうかな?と思いましたが、状況が伝わりやすいかな?と思いましたので書きました。
()は、アーゴス通信だけ付け加えた所もあります。
観光協会用にあんまり長いのもどうかな??と思い、自分の中ではこれでも短くした方・・・ですが長くてごめんなさい><



次は、持ち物等気づいた事を書こうと思います。ちょっと真面目です。←とか書いていますが、まだ全然まとめていません・・・。長い目でよろしくお願いいたします。
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by a-gosse | 2016-05-19 18:06 | アーゴスの事
2015年 02月 03日

同じ空

 アーゴス通信はフェイスブックと同じ文章にはしないと決めていたのですが、今日だけは同じに。

由布院は寒いけれど穏やかな朝です。空は青く、澄みわたっています。
日曜日、遠いけれど同じ空の下で悲しい事が起こりました。
色々な意見があるとは思うけれど、怒りはもちろんあるけれど、憎しみからは憎しみしか生まれない。
後藤さんが伝えて、もっともっと伝えたかった戦いの犠牲者は子供と女性、弱者なのだという事実を強く心に刻みます。
大切なのは知ることと感じることと、考えること。

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アーゴスのエコバック。星の王子様より
『どんな大人たちもはじめは子供だったのだ』
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by a-gosse | 2015-02-03 10:09 | アーゴスの事